検察が確たる証拠を持っていない疑いがますます濃厚になった/佐藤博史氏(弁護士・遠隔操作ウィルス事件弁護人) - YouTube
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遠隔操作ウィルス事件で逮捕勾留中の片山祐輔容疑者に対する3度目の勾留理由開示公判が5月1日開かれ、それを受けて佐藤博史弁護士ら弁護団が会見を行った。
佐藤氏は裁判官から提示された勾留理由の中に、犯行場所が「東京都内またはその周辺において」、「被疑者が使用するインターネットに接続したコンピュータから」としか書かれていなかったことを明らかにした上で、「もし彼が犯人であるという嫌疑がはっきりしているのなら、これは十分特定できなければ論理的におかしい」と指摘。その点を裁判官に質したところ、「その点については捜査の秘密に属するので話せない」との回答しか得られなかったという。
その上で佐藤氏は「結局、その意味するところは、派遣先のコンピュータから『したらば掲示板』へそういう指令が書き込まれたという証拠は見つかっていないからではないか」と、検察側が片山氏の犯行を裏付ける明確な証拠を得られていないとする従来の見方を改めて強調した。