緊急対談パンデミックが変える世界
ETV特集▽緊急対談パンデミックが変える世界 4/30(木)0:00~1:00に
放送されたユヴァル・ノア・ハラリへのインタビュー番組を見ました。眼から
うろこです。皆さんに是非見て欲しい番組です。NHKは時たま良い番組を作っ
ていると思います。(NHKプラスで見られる)
NHKがこれを放送するのは凄く勇気のいる仕事、今までのNHKでは放送できなか
ったでしょう。道傳愛子キャスターの当意即妙の発言、質問、提案も良かった。
インタビュアーとしての道傳さんの、良い仕事。昔の国谷裕子を思わせる。今
回のコロナウィルスのパンデミックが、これからの世の中をどう変えていくか
?歴史学者のヴァル・ノア・ハラリが答えてくれる。この人はイスラエルの人
で、アメリカの大統領がWHOへの資金撤退を伝えた直後、個人で1億1千万円相
当の資金を提供したとのこと。イスラエル内では避難批判も多かったが、コロ
ナウィルスは戦争と違って勝ち負けではない。グローバルな世界がパンデミッ
クが主因ではない。イスラエルが助かりたいのであれば、世界と協調、協力し
て情報共有をしたコロナウィルスと共生していかないといけない。と。
緊急事態宣言等で出来た法令などは長い間、元には戻らない。緊急事態を理由
に反対する人よりも賛成者が多く獲得して成立した法律。特に監視社会、情報
監視の仕組みなどはいつまでも継続されて、過去には戻らない。民主主義は平
時には崩壊しません。崩壊するのは決まって緊急事態の時なのです。気をつけ
ないといけない。情報をリーダーシップのない政府、リーダーに一元化しては
いけない。政府とともに市民が情報にアクセス出来る社会、そうならないと全
体主義、極度の監視社会が実現する。頼りない政府はひとりに出来の悪いリー
ダーが1つの方針を立て、強制的に実施、改めることはしない。そして失敗す
ると隠す。こんなことがつづく。民主主義崩壊の危機に向かう。こんな時失敗
を認め政府の方向を出来る市民のエンパワーメントが必要ととく。
「メディアと一般の人たちはウイルスの流行にだけ関心を持つべきではないと
言いたいです。「今日は感染者は何人だった」とか「病院に何台の人工呼吸器
がある」といった話は重要ですが、政治状況にも焦点を当てるべきです。」
「この緊急事態において自由市場にだけ頼ることができないのは誰の目にも明
らかです。一部の国は経済システムと雇用システムをより良いものに作り変え
るいい機会となりうるでしょう。私たちは選択肢が数多くあることを理解すべ
きです。そしてそれらは政治的選択です。これは事前に決まっていることでは
ありません。ウイルスが私たちに替わって決断するわけでもありません。それ
は政治家の仕事であり、政治家を監視する市民の仕事です。」
NHK 番組表 | ETV特集「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知
性が語る展望~」 | パンデミックにより人類はいま大きなチャレンジを突き
つけられている。これから社会はどう変わるのか。世界を代表する知性に人類
の今後についてオピニオンを聞く緊急特番。
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