一斉解除4町村の住民帰還率2%
05月17日 12時40分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053462371.html (現在リンク切れになっている)
原発事故に伴う避難指示がこの春に一斉に解除された福島県内の4つの町村で、解除から1か月で自宅に戻った住民は、解除された地域の人口のおよそ2%にあたる800人あまりとみられることがわかりました。
原発事故に伴う避難指示が、全域に出されていた浪江町と富岡町、飯舘村、それに一部の地域に出された川俣町では、ことし3月31日から先月1日にかけて、いずれも帰還困難区域を除いて、一斉に解除されました。
この避難指示の解除から1か月で自宅に戻った住民の数と解除された地域の人口に対する割合、いわゆる帰還率は、各役場が住民からの届け出などをもとにまとめたところによりますと、今月1日時点で、飯舘村が5.1%にあたる303人、富岡町が1.3%にあたる128人、川俣町山木屋地区が1.2%にあたる139人となっています。
また、避難指示が解除された自治体で、対象人口が1万5000人と最も多い浪江町は、先月末時点で、およそ2%にあたる250人から300人が帰還したと推計しています。
これらの4つの町村の対象地域をあわせると、自宅に戻った住民は、人口3万2000人に対して、850人前後、2%あまりとみられることがわかりました。
この数には、ふるさとの自宅と避難先を行き来している住民も一部含まれているとみられますが、各自治体では、より多くの住民が避難先から戻って安心して暮らせるよう、生活環境の整備に力を入れていくことにしています。