投稿者 スレッド: 業政駈ける  (参照数 353 回)

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業政駈ける
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 08:00:49 pm »
書名:業政駈ける
著者:火坂 雅志
発行所:角川学芸出版
発行年月日:2010/9/25
ページ:316頁
定価:1700円+税

箕輪城主・長野業政はほとんど知られていないと思う。先日「真剣 新陰流を創
った男 上泉伊勢守信綱」を読んだとき上泉伊勢守信綱の仕える名君としての長
野業政を知った。時は戦国時代、西上野(群馬県)は関東管領上杉憲政、小田原
北条氏康、春日山上杉謙信が虎視眈々と狙っている。上州の地は弱小の群雄が割
拠する。そんな中、西上野の地侍たちから盟主と仰がれた箕輪城主・長野業政は
上州侍の誇りと意地を旨に、度重なる武田軍の侵攻にも果敢に立ち向かっていく
。武田軍に勝つだけの実力はない。「義」の人上杉謙信をも動かす胆力をもって
武田軍を撃退する。関東管領上杉憲政を越後に、上杉謙信の後ろ盾を要請する。
武田・北条連合軍との戦いに上杉謙信の関東進出を請う。知らなかった長野業の
「義」と「意地」「胆力」「の人、これど漢(おとこ)という感じがした。上泉
伊勢守信綱も心から信頼していた理由が判る気がする。長野業政の生涯を描いて
いる。