書名:福島原発メルトダウン
著者:広瀬 隆
発行所:朝日新聞出版
発行年月日:2011/6/10
ページ:238頁
定価:740円+税
福島第一原発の惨状は著者が予想したとおりの状況を示している。今後の対策は
あるのか?放射能汚染はあまりにも大きくなってしまいました。私たちはどうす
れば良いのか?あくまで自分の判断で考えて下さいと言いながら下記の方策を提
案している。
・30才以下の人、とくに若い世代、幼児、妊婦は250kmを最低限の避難圏として
出来るだけ遠くに避難する。
・30才を超えた人は危険性を自ら判断して、人生を選択して農家と漁業者をま
もるために汚染された食品を食べるしかない。
大気中に、海水に放射性物質を放出し続ける福島第一原発。これをどうすればい
いか著者も判らない。だから今まで原発をやめろと警告してきた。「原発は絶対
安全」と言ってきた政府、東京電力も判らない。放射漏れを起こした原発をどう
すれば良いか、そんな対策など想定もしていなかった。
この問題は相当長期にわかる時間が必要になってしまった。放射能汚染されてし
まった状態でどう生きていくかを迫られている。マスコミ、政府、東京電力の言
っていることを鵜呑みにしてはいけない。自分で考え、データを収集して考える
ことを求められている。
原発がなくなると電力が足りない。節電ムードになっているが、電力が原発が無
くなっても十分足りる。マスコミ、政府、東京電力にダマされるな?すくなくと
も電力会社は電力が不足して売るものがないということは恥。自分たちの才覚で
準備するという覚悟も意識もない。こんな会社は市場から自然に撤退するしかな
いのではないのか。3月11日以来政府、東京電力、マスコミ、専門家の言ってきた
こととは違う。これも風評といわれるかもしれない「本当のこと」を言っている
。どれを信用するかはこの本を読んで自分自身で判断しましょう。
何故か?本当のことを言うと「風評」と言われてしまう現状をしっかり見つめる
必要がある。うそがまかり通っていることを自分で感じ、行動しないといけない
と思う。