投稿者 スレッド: 原 阿佐緒  (参照数 413 回)

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原 阿佐緒
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 05:41:51 pm »
書名:原 阿佐緒
著者:大原 富枝
発行所:講談社
発行年月日:1996/4/2
ページ:186頁
定価:1650 円+ 税

明治に生れ、大正、昭和を生きた女性のなかには、男社会であった当時の社会の
眼によって、真実の人柄とはちがった女性のように評価され、それが定着してし
まっている気の毒な人物がいると思います。原阿佐緒はその中の最たる1人です。
いつか、誰かが、ほんとうの彼女を、今日の公正な眼で見直して、ありのままに
描くことによって、真実の姿を正しく評価しておくことが必要だと考えます。─
─「あとがき」より

と作者の「あとがき」にあるが、「新しき女」「新しき村」などの大正ロマン時
代なんでも「新しき」とつけてさも流行の先端を行っていた時代。与謝野晶子、
岡本かの子などと同じように人間としては全く失格、でも作品だけは凄いという
例の典型ではないか?人を見ないで作品だけが光るそんな感じの波乱に富んだ人
生を送った女性でした。歌人たちとの悲恋、自殺未遂、結婚、離婚…。それゆえ
に時には非難を浴びた阿佐緒。やっぱり現代でもかなり非難を浴びるでしょう!
南に仙台市を接する大和町宮床で生まれた女流歌人。大和町はなんども出張で行
ったことがあったので情景を浮かべながらよみました。

原阿佐緒記念館
http://www.haraasao.jp/