投稿者 スレッド: 練塀小路の悪党ども  (参照数 489 回)

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練塀小路の悪党ども
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 05:15:14 pm »
書名:練塀小路の悪党ども
著者:多岐川恭
発行所:新潮社
発行年月日:1992/4/25
ページ:276頁
定価:388 円+ 税

歌舞伎でもお馴染みの数寄屋坊主の河内山宗俊。お上の威光を笠に着てやりたい
放題の悪事三昧。大名、旗本、坊主、町人の弱みを握って脅し取る。悪の権化の
宗俊、宗俊を笠に着てしったっぱ悪人がまた威張り散らす。こんな悪人群像をコ
ミカルにどことなく憎めない物語。第一話から第五話まで河内山宗俊以外は次々
と登場人物が変わる。江戸っ子の会話の妙も楽しい。
河竹黙阿弥の「天衣粉上野初花」
悪に強きは善にもと、世の譬えに言うとおり、親の嘆きが不便さに、娘の命を助
けようと、腹に企みの魂胆を練塀小路にかくれのねえ、お数寄屋坊主の宗俊が頭
の丸いを幸いに、衣でしがを忍が岡・・・