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赤穂浪士
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:56:22 pm »
書名:赤穂浪士(上)
著者:大佛次郎(おさなぎじろう)
発行所:恒文社
発行年月日:1998/10/20
ページ:565頁
定価:1900 円+税

書名:赤穂浪士(下)
著者:大佛次郎(おさなぎじろう)
発行所:恒文社
発行年月日:1998/10/20
ページ:533頁
定価:1900 円+税

 講談、浪曲ではおなじみの赤穂浪士の物語。普通に考えると何でこんなに忠臣
、義士などと騒がれるのか?多分仕掛け人が居たのではないかと真実とは違った
誤解で広まった仇討ち話ではと勘ぐってしまう。吉良上野介は本当に悪い悪い人
。疑問符がつく。この本では大石内蔵助が主君の敵として狙うのは表向きは吉良
上野介、でも実際は吉良上野介の息子、米沢17万石城主上杉綱憲を巻き込んで上
杉家と一緒に心中することを策略する。上杉家江戸家老千坂兵部、側用人柳沢吉
保それぞれが隠密を放って赤穂浪士の動向を探る。赤穂浪士が主役だが、どこか
冷めた目で見ている蜘蛛の陣十郎、堀口隼人、お仙の3人がうごめく。大佛次郎は
はじめて読んでみたが、読むリズムに乗りにくい、読みづらい作家、物語の展開
が少々下手な感じ、真面目に書いているけれど可もなく不可もないという感じが
した。熱狂的なファンはあまりいないような気がする。久々に少しも進まない本
でした。長い割りには中身が残らない本という感じ。余りにも赤穂浪士が知れ渡
っているからかも知れませんが。