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新三河物語
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:50:18 pm »
書名:新三河物語上巻
著者:宮城谷昌光
発行所:新潮社
発行年月日:2008/8/30
定価:1800 円+税

書名:新三河物語中巻
著者:宮城谷昌光
発行所:新潮社
発行年月日:2008/9/22
定価:1800 円+税

書名:新三河物語下巻
著者:宮城谷昌光
発行所:新潮社
発行年月日:2008/10/20
定価:1800 円+税

大久保彦左衛門というと天下のご意見番、一心太助などとの交流などいろいろと
話題の多い人ですが、「三河物語」という本を書いた人。戦国時代を生きた武人
。その三河物語を宮城谷昌光風に書いている。徳川家康の古くからの家臣大久保
家の歴史を綴った本。家康の晩年に大変功のあった大久保家一族を襲った悲劇、
そんな中大久保彦左衛門は大久保一族の歴史を綴ることで、徳川家に尽くした先
祖、祖父母、兄弟たちの生き様を描いている。なかなかの大作です。一気に読ん
でしまった。

今川義元が桶狭間に倒れ、松平元康(家康)が岡崎城に帰還する。その元康に一
番に立ちはだかったのは三河一向一揆、その門徒衆と岡崎城の中間に館を構える
大久保一族は前線となって門徒衆と戦うことを決意する。信念をかけて戦った一
向一揆を描く。(上巻)

今川家が手放した駿遠をめぐり、武田信玄との戦いが始まる。圧倒的な武力をも
つ信玄との三方原の戦い。惨敗を喫してしまう。信長との連合で大勝した長篠の
戦い。そして衝撃的な本能寺の変。大久保一族が合戦にどう戦ったか?武功を立
てたか?(中巻)

家康の天下統一は目前、ところが戦での強さは不要な時代。大久保長安(実は大
久保一族とは無縁の猿楽師)事件をはじめ、あらぬ罪を着せられ改易に追い込ま
れた大久保一族の哀しみに、戦いに散った兄弟の魂に、彦左衛門が筆をとる「三
河物語」を書き始めるところまで。(下巻)