投稿者 スレッド: 竹の御所 鞠子  (参照数 592 回)

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竹の御所 鞠子
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:23:45 pm »
書名:竹の御所 鞠子
著者:杉本苑子
発行所:中央公論社
発行年月日:1997/10/7
定価:3600円+税

初代頼朝、二代頼家、三代実朝と続く鎌倉幕府。頼家には3男1女がいた。その中
には実朝を殺害した鶴岡八幡宮の別当公暁がいる。木曾義仲の娘と頼家の間に生
まれた鞠子(竹の御所鞠子とよばれている)の物語。竹の御所とは鎌倉駅から直
ぐの杉本寺の辺りを指す。娘時代ひっそりと竹の御所に住んでいた。四代将軍北
条頼経の后になるひと。
 鎌倉時代の物語は少ない。また歴史資料が少ないので分からないことが多いの
で作者の空想の中から生まれた物語だと思うが、頼朝の死にしても、頼家の死に
してもまして実朝の死など分からないところが多い。北条氏と三浦氏の陰謀がか
なり色濃く書いてある。鎌倉を散歩しながらこの時代を忍んでみるのもまた面白
い。