書名:不思議な事があるものだ
著者:宇野 千代
発行所:中央公論新社
発行年月日:1996/7/15
ページ:162頁
定価:1100円+税
好奇心は 人間を 生き生きさせる
宇野千代(98才)
98才の天寿を全うするまで書き続けた宇野千代。最晩年の短編7編と最新エッセイ5編、若い頃の作品4編が収録されている。「不思議な事があるものだ」などは方言を旨く使った作品で何となくほのぼのとする。この人の文章は美しい。また何でも無いこと、普段の暮らし、生き様を視点を変えて見たところに面白いネタが転がっている。また物語ることが旨い。短い作品ですが、中味は濃い。