投稿者 スレッド: 千年前の人類を襲った大温暖化 文明を崩壊させた気候大変動  (参照数 357 回)

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書名:千年前の人類を襲った大温暖化
  文明を崩壊させた気候大変動
著者:ブライアン・フェイガン
訳者:東郷えりか
発行所:河出書房新社
発行日:2008/12/10
定価:2,400 円+税

 人は得てして自分が生まれた時代を基準に考えがちであり、これまで問題なく
やって来たではないかと判断してしまう。西暦800年から1400年頃今、騒がれてい
るような温暖化の時代があった。資料が少ないので確実なこと(平均気温が何度
とか)はよく分からないところがあるが、少なくともヨーロッパ、北欧など人口
が2.5倍以上増えた過ごしやすい時期だった。当時は農業が主体の世界、温暖化は
食料増産のためにはメリットが、ところがアンコールワット、中南米、ペルーな
どは文明が崩壊した。この温暖化でヨーロッパがその後の世界を支配する基礎を
固めた時代だったようだ。一義的に一方だけが良くて、一方だけが悪いというこ
とはなかったようです。日本などは温帯地帯に位置しているし、海に包まれてい
るので温暖化の影響が大きいとは考えられない。当時ワインの生産が英国でもで
きるようになってフランスに大量に輸出出来たとのこと。作物の育つ範囲が広が
ったことによって人口も増え、争いも増えてきたことも事実です。今の温暖化の
大騒ぎ何処を基準に考えているのか?アメリカでもないみたい。ヨーロッパ、北
欧だったら逆に歓迎すべき事なのに?中国の砂漠地帯、アフリカ、熱帯地方が大
騒ぎしているのであれば判らない訳でもないが。少なくとも日本がいの一番に対
策を深刻に考える必要のないことだと思う。