書名:降霊会の夜
著者:浅田 次郎
発行所:朝日新聞出版
発行年月日:2012/3/30
ページ:292頁
定価:1500円+税
主人公は初老の私、私の生きていた人生を振り返りながらその場面場面で判断し、選択してきた人生。その時点を振り返りながら物語は進む。そして梓から死者と生者が語り合う「降霊会」で霊と巡り会ってそのときの真実を知ることに!それは怖いことでもあり、知らなかった方が良いことも。でも興味はある。
小学校で出会った転校生、その子は3ヶ月で私からは見えなくなってしまった。その真相とは?大学生のとき出会った女、うやむやに付き合っていた。でも彼女は?「さようなら」を大切にしないと、後々まで後悔が残る。選択と決断、その前に「別れの儀式」をしっかりして置かないと、過去を切り離して前に進むことは出来ない。なかなか面白い本です。