書名:銀婚式
著者:篠田 節子
発行所:毎日新聞社
発行年月日:2011/12/10
ページ:313頁
定価:1600円+税
ニューヨークで働く証券会社のエリートサラリーマン高澤修平、アメリカでの生活に馴染めなかった妻と離婚、妻は息子を連れて日本に戻ってしまう。高澤修平は「男の本分は仕事」仕事第一で猛烈社員、でも一部上場企業である証券会社は倒産してしまう。それもその倒産を知ったのはテレビのニュース、同僚は沈没する船から逃げ出す鼠の如く、次々へと次の就職先へ転職してしまうが、高澤修平は残って2年整理業務を行う。日本に帰っても次の仕事がなく、苦労しながら次の職(保険業界)を得たものの左遷、そんな中、学生時代の友人と新幹線の中で会ったことが縁で、東北の田舎の大学(東北情報大学)で講師をすることになる。エリートサラリーマンが次々転落していく過程を描きながら、本当の仕事とは、生きがいとは、夫婦とは、幸福とは、家族とはなかなか考えさせる本です。妻とは離婚したが、息子にとっては父親、息子が育つにつれて父親としてどうする。また元妻の両親の病気、元妻の生活環境の変化、そんなとき元夫として、父親として高澤修平が考え、動くそして息子の結婚式の終わった後で、元妻と・・・振り返ったとき?
銀婚式 篠田節子著 ビジネスマンの生活 リアルに
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO38631380X00C12A2NNK001/2012年2月号掲載 著者との60分 『銀婚式』の篠田節子さん
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_i2_201202.html