書名:乱丸(上)
著者:宮本 昌孝
発行所:徳間書店
発行年月日:2014/1/31
ページ:443頁
定価:2000円+税
書名:乱丸(上)
著者:宮本 昌孝
発行所:徳間書店
発行年月日:2014/1/31
ページ:501頁
定価:2000円+税
「そなたは、我が主君に天下布武の志が生まれたのと同じ年に生まれた。ご主君の手足となり、尽くせ」それが織田信長に初期の頃から仕えた父森可成(三左衛門)の乱丸(蘭丸)への願いであった。森可成の三男として尾張葉栗郡蓮台に生まれる。幼き日に敬愛する父と兄を戦で失った。その美しさと聡明さゆえに十三歳で信長に仕え、十八歳の若さで本能寺において信長とともに命を落とした若武者の一生を描いている。本能寺の変というのは謎の多い事件、明智光秀は何故、信長の命を奪ったのか?
当時、織田軍団の中で実力ナンバーワン、ツーの位置に居た明智光秀、教養もあり、戦も強い、部下を優秀。でも年は60歳をゆうにこえていたらしい。武田勝頼を滅ぼして天下布武を着々とすすめる信長、徳川家康も臣下の礼をとるようになってきた。秀吉、光秀の出世競争の中に突然割り込んできた家康と感じたのであろうか?
バテレンのそそのかし、天皇、貴族のそそのかし、長曽我部元親との約束等々種々の原因が考えられるが謎?たぶん永遠の謎でしょう!著者は面白い視点で話を進めている。そして歴史史実を参考に著者の視点で大胆な物語としている。面白い作品です。