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人間失格
« 投稿日:: 4月 15, 2015, 05:33:28 pm »
書名:人間失格
著者:太宰 治
発行所:新潮社
発行年月日:2009/6/15
ページ:185頁
定価:286円+税

「恥の多い生涯を送ってきました」というそんな告白から「人間失格」太宰治の晩年の傑作と言われているが、実は初めて読んだ。どうも太宰治は興味を持てなくて殆ど読んでいない。この本は太宰治の実体験、酒、女、自殺、放蕩など一般常識から考えるととんでもなく異端。でも太宰は太宰なりのロジックが、それを赤裸々に告白した作品。

これが傑作か?凄い人なのか?人は誰でも易きに行きたい。堕落したいでも何処かで踏みとどまる。しかし踏みとどまるところが見つからずに精神の放浪を続ける。そんな太宰の心の中、精神の過程を綴っている。逆説的であるが「人間合格」という人間は居るのか?誰しも何処かで「人間失格」的要素を持って四苦八苦しているのでは?