投稿者 スレッド: 星火瞬く  (参照数 274 回)

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星火瞬く
« 投稿日:: 11月 27, 2014, 08:54:46 pm »
書名:星火瞬く
著者:葉室 麟
発行所:講談社
発行年月日:2011/8/30
ページ:265頁
定価:1600 円+税

幕末の横浜を舞台にロシアの対馬占領、イギリスのロシアを追い出すことを条件に対馬を租借地にしろと要求してくる。絶体絶命の危機。30年ぶりに来日したシーボルト(スパイ容疑で国外追放になった)とその息子。息子のアレクサンダー・シーボルトの経験したこと。そしてアレクサンダーが語り手として物語は進んで行く。

「異人斬り」が横行する幕末。ロシアの大革命家(ミハイル・バクーニン)がロシアの囚人収容所を脱走して横浜にやってくる。ちょうどそのとき、ロシアによる対馬占拠という事態に。イギリス、フランス、アメリカなど諸外国相手に外交に奔走した小栗忠順、勝麟太郎(勝海舟)なども登場して役者が揃っている。でも中味はかなり手抜きが目立つ。雑な物語構成になっている。売れっ子になって中味が無くなってきたのかもしれない。