投稿者 スレッド: 誰にでも、言えなかったことがある 脛に傷持つ生い立ち記  (参照数 278 回)

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書名:誰にでも、言えなかったことがある 脛に傷持つ生い立ち記
著者:山崎 洋子
発行所:清流出版
発行年月日:2014/6/16
ページ:222頁
定価:1500 円+税

著者の今までの過去、「誰にでも、言えなかったことがある 脛に傷持つ生い立ち記」誰でも言えなかった過去がある。生まれてすぐに両親に捨てられて、父方の祖父母に育てられて幼少期を過ごすが、祖母が入水自殺、その後父の再婚相手の継母と子供と一緒に過ごす。継母には召使いと同じに虐待される。十四才で家で、東京に実母に元に、でもそこも安住の地ではなかった。

現在66才の今、ようやく言えるとこ。でも実際にはかなりぼかして書いていると思う。何しろまだ生きている人が一杯いる中でなかなか難しいのでしょう。祖父母、父母、そして自分も離婚、子供とは生き別れ、これは宿命か?そんな血筋になっているのか?人間の英知では避けられないことか?不遇、不幸な家庭に育つとまたそんな家庭を作ってしまうのか?人間の力の及ばないところか?それは偶然のことかちょっと考えさせられる。

継母にはいろいろ虐待されてきたが「人間は相手によって、神にも鬼にもなる」と彼女の立場を考えた心境を書いている。そんなところにちょっと救いがあるような感じがした。高齢者の独り暮らし、マンションの鍵を落としてしまったら、病気になって救急車を呼んでも、ドアが開けられないと助かる者も助からない。最近の鍵は高級な鍵が多い、鍵がないときは鍵を壊す、そして取り替える。これには相当時間がかかる。緊急の場合は特に、救急隊員は鍵まで開けてくれない。これはちょっと考えさせる。