近江商人の家訓
トヨタのリコール問題で早速、GM、クライスラーはトヨタ車からの買い換えには補助金を出すと。今の内にトヨタから自社に乗り換えを狙ったえげつない行動に出ているとか?人の弱みにつけ込む商法。こんな商法がまかり通るようになって来ていまや末期状態の感じがする。先日ちょっと読んだ本に、近江商人のことが書いてあった。今よりずっと前の日本人の方が人格も、品位も上だったようだ。西洋文明に毒されて段々堕落してしまった。これはどこまで行くのだろうか?成長、大きなものが良いこと、金を儲けることが良いこと。視点を変えないと何時までも上昇上昇ばかり見て、本来の人間の生活を忘れてしまう。今まではそれぞれの国に何社かの自動車会社があって、それぞれ特徴のある車を作っていた。ところが規模の拡大で効率化ということで巨大な自動車会社が生き残ってきた。今回のリコールもこれの弊害の一つかも。自動車だったから良いけれど食料品などであれば、大多数の人が生死の影響になったかも。巨大産業というのは一律であるので、ちょんぼは全体に影響を与える。規模が大きいということを喜ぶというのはもうやめにした方が、良いのではないかと思う。
近江商人の家訓として
「売り手良し、買い手良し、世間良し」の「三方良し」が知られる。
このバランス感覚いつまでも忘れたくないですね。
近江商人「商売の十訓」
1 商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
2 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
3 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
4 資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
5 無理に売るな、客の好むものも売るな、客のためになるものを売れ
6 良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
7 紙一枚でも景品はお客を喜ばせばる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
8 正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
9 今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
10 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ