投稿を表示

This section allows you to view all posts made by this member. Note that you can only see posts made in areas you currently have access to.


Topics - admin

ページ: 1 ... 3917 3918 [3919] 3920
58771
心に残る言葉 / 人の世は山坂多い旅の道
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:17:30 pm »
人の世は山坂多い旅の道
        年令の六十に迎えがきたら
還暦(かんれき) 六十才   とんでもないよと追い返せ
古希(こき)   七十才   未だ未だ早いと突っ放せ
喜寿(きじゅ)  七十七才  せくな老楽はこれからよ
傘寿(さんじゅ) 八十才   なんの未だ未だ役に立つ
米寿(べいじゅ) 八十八才  もう少しお米を食べてから
卒寿(そつじゅ) 九十才   年令に卒業はない筈よ
白寿(はくじゅ) 九十九才  百才のお祝いが済むまでは
茶寿(ちゃじゅ) 百八才   未だ未だお茶が飲み足らん
皇寿(こうじゅ) 百十一才  そろそろゆずろか日本一
天寿(てんじゅ) 百二十五才 人は二十五才の朝食まで成長するその五倍が人世
 横浜市都筑区心行寺(浄土宗増上寺末寺)

天寿・・・250才、182才、240才という説も

『長寿の心得』
 人の世は山坂多い旅の道。
 命の齢(とし)にお迎えが来た時に追い返す言葉
★厄年(42歳)
 とんでもない今は留守だと追い返せ
★還暦(60歳)
 元気あふれる溌刺の時だと云え
★華甲(還暦)
 これから一華咲かすところだと云え
★緑寿(66歳)
 世の為孫の為環境保全に緑を増やさないと云え
★古希(70歳)
 まだまだ早い。今が花盛りと突っ放せ
★喜寿(77歳)
 せくな老楽これからだと云え
★傘寿(80歳)
 なんのまだまだお役に立っていると云え
★盤寿(81歳)
 生きるか死ぬか碁盤で白黒をつけると云え
★半寿(81歳)
 これで人生半分すぎたとこだと云え
★米寿(88歳)
 人生稔ったもう少しお米を食べてからと云え
★卒寿(90歳)★
 年齢に卒業はない。
 これから人の為に尽くす時と云え
★白寿(99歳)
 百歳のお祝いが済むまではと云え
★百寿(100歳)紀寿
 人生一つの節目だが、まだまだ未練だと云え
★茶寿(108歳)
 まだまだお茶が飲み足らんと云え
★皇寿(111歳)
 頃合いをみてこちらから、ボツボツ行くと云え
★川寿(111歳)
 そろそろ川の流れに逆らうと云え
★昔寿(120歳)
 今は昔・日本一の座をそろそろ譲ろうか云え
★天寿(182歳)
 これで思い残す事はない、
 天寿全う人生完了いつでも来いと云え


道のうた
これから通る今日の道
新しい道 通りなおしの出来ぬ道。
苦しいことから逃げていると
楽しいことからも遠ざかる。

感謝の心 みんなあるはず出せるはず
勝つ人は強いが ゆずる人はさらに強い
人の世は、山坂多い旅の道

長所はうぬぼれると短所になる
短所は自覚すれば長所となる
やり手になるより委せられる人になれ

如何ないいわけも
自分の愚かさを隠すことができない
出来ることはやろうとせず
出来ぬ事ばかり心配している。

知りながらつい忘れがち親の恩
幸福はどこにも見えず誰にも知れず
だけどみんなのそばにある

過去が現在を作り現在が未来を作る
苦しくとも苦しさの中に学ぶものを見よ
自分より他に自分を苦しめる者はない

むつかしい事は知らなくとも
人の悪口を言わないだけでとくになる
腹を立てまい つとめて立てまい
腹を立てると寿命が縮む

人を困らせて得た物は自分の身につかぬ
人の欠点にはよく気がつくが
善行や長所は見のがしやすい

身なりより光るあなたの心懸け
ああしてこうして計画満点
実行せぬは玉に傷

褒められて喜ぶ人は多いが
叱かられて反省する人は少ない
与えても滅らぬ親切、残る徳
成り行きは偶然に来るものではない

いやな仕事も喜んでやれば
好きな仕事に変わって来る
人の世話はよく出来ても
人に恩をきせぬ事むつかしい

右でもない、左でもない所に
まことの道がある
仕事も人の心と身になってせよ

金は重宝なもので神通力がある
ところが金を我が身の攻め
道具にする人がある
豊かだから与えるのではない
与えるから豊かになる

笑顔でお早う 感謝でお休み
希望と感謝と反省の日を重ねつつ
我が生涯を意義深く。

58772
心に残る言葉 / つみかさね
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:16:43 pm »
ねぶた祭り(鶴見川の渡り鳥さんより)
http://takmi.ciao.jp/group/nota/takmi/?20090811201143
夏の風物詩(花火大会)
http://pasopia.velvet.jp/nota2/nota/?20090810104503
鷺草スケッチ
http://pasopia.velvet.jp/nota2/nota/?20090810174049
つみかさね(坂村真民さん)
http://nota.jp/group/tsuzuki/?20090811173410

つみかさね
一球一球のつみかさね
一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさの
一坐一坐のつみかさね
一作一作のつみかさね
一念一念のつみかさね

つみかさねの上に
咲く花
つみかさねの果てに
熟する実
それは美しく尊く
真の光を放つ

ほろびないもの
わたしのなかに
いきつづけている
一本の木

わたしのなかに
咲き続けている
一輪の花

わたしのなかに
燃え続けている
一筋の火

ものみなほろびゆくもののなかで
ほろびないものを求めてゆこう
人それぞれになにかがある筈だ

坂村真民

58773
心に残る言葉 / 風に吹かれて
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:16:10 pm »
風に吹かれて     ボブディラン

How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
Yes, 'n' how many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand?
Yes, 'n' how many times must the cannon balls fly
Before they're forever banned?
The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.
 
どれだけ道を歩いたら
人として認められるの?
いくつの海を越えたらハトは
やすらぎを得られるの?
どれだけ砲弾が炸裂したら
闘いは終わるの ?
友よ、そのこたえは風に吹かれている
答えは風に吹かれている
 
How many times must a man look up
Before he can see the sky?
Yes, 'n' how many ears must one man have
Before he can hear people cry?
Yes, 'n' how many deaths will it take till he knows
That too many people have died?
The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.

どれだけ見上げたら
空がみえるの?
いくつの耳を持ったら
人々の泣き声がきこえるの?
どれだけ人が死んだら
もうたくさんだと分かるの ?
友よ、そのこたえは風に吹かれている
答えが風に吹かれている
 
How many years can a mountain exist
Before it's washed to the sea?
Yes, 'n' how many years can some people exist
Before they're allowed to be free?
Yes, 'n' how many times can a man turn his head,
Pretending he just doesn't see?
The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.


 海に洗い流されてしまう前に
どれだけの年月、山はあるの?
自由をなれるまでに
どれくらいの時間、人々は存在するの?
どれだけ人は見て見ぬ振りをして
顔を背けることができるの?
友よ、そのこたえは風に吹かれていて
答えは風の中にある

58774
心に残る言葉 / 謙遜
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:15:34 pm »
謙遜   
われわれは謙遜を口にする人間ほど傲慢な人間はないこと知るべきである。
金がないから悩むのではなく金に使われているから悩むのである。

58775
心に残る言葉 / 青  春
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:14:57 pm »
青  春
サミエル・ウルマン

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月
の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる
事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の
如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽い
つくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ
人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

青春
http://www.justmystage.com/home/denen/seisyun/index.html

58776
心に残る言葉 / YOUTH
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:14:21 pm »
   Youth is not a time of life-it is a state of mind; it is a temper of the will,a quality of imagination, a vigor of the emotions, a predominance of courage over timidity, of the appetite for adventure over love ease.

   No body grows only by merely living a number of years; peoples grow old only by deserting their ideals. Years wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, doubt ,self-distrust, fear and despair-these are the long ,long years that bow the head and turn the growing spirit back to dust.

   Whether seventy or sixteen, there is in every being's heart the love of wonder, the sweet amazement at the stars and the starlike things and thoughts, the undoubted challenge of events, the unfailling childlike appetite for what next, and the joy and the game of life.

you are yang as your faith, as old as doubt ;
as young as your self-confidence, as old as your fear;
as young as your hope, as old as your despair.


   So long as your heart receives messages of beauty, cheer, courage, grandeur and power from the earth, from man and from the Infinite so long as your young.

  When the wires are all down and all the central place of your heart is covered with the snows of pessimism and the ice of cynicism, then you are grown old indeed and may God have mercy on your soul.


Given to Mc carthur some years ago by John
W. Lewist is based on a poem written by the late
Samuel Ullmann of Birmingham, Ala.

58777
心に残る言葉 / 男の一生は
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:13:38 pm »
男の一生は
「平八郎ににこうつたえてくれ。よいか・・・・・男というものは、それぞれの身分と暮らしに応じ、物を食べ、眠り、かぐわしきも柔らかな女体を抱き・・・・こうしたことが、とどこうりなく享受できうれば、それでよい。いかにあがいてみても人は・・・・つまるところ男の一生はそれ以上のものではない。人にとって、まこと大切なるは天下の大事ではのうて、わが家の小事なのじゃ」
「さむらい劇場」・・・・・完本池波正太郎3

58778
心に残る言葉 / 地獄への道は善意が舗装する
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:13:09 pm »
地獄への道は善意が舗装する
巨悪は眠る

58779
心に残る言葉 / 人の死は、いつ来るか、わからぬ
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:12:32 pm »
「人の死は、いつ来るか、わからぬ」
「武士たるものの心得でございますか?」
「いや、人たるものの心得よ。」
「はあ・・・・・」
「人は生まれたるその日より、日一日と死に向かって進み始める。
これほどはっきりしたものはない。現におぬしも今日は死にかけた」」
・・
「人たるものは、いつも死を明日にひかえ、このことを覚悟して今日を生くる。
なればこそ、風呂の味も身にしむるし、女の可愛さもひとしおとなり、酒のうま
さも格別のものとなる。あは、はは」
・・・
「風呂と酒と女・・・・・」
堀部安兵衛・・・完本池波正太郎2

58780
心に残る言葉 / 花かたらず
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:11:28 pm »
七歩詩 魏 曹植 

豆を煮るに  豆(まめがら)を 燃やせば,
豆は 釜中に 在りて  泣く。
本 是れ 同根に 生ぜしに,
相ひ煎(に)ること  何ぞ 太(はなは)だ 急なる?

・田や沼や汚れた御世を改めて清らに住める白河の水
・白河の清きに魚の住みかねて元の濁りの田沼恋しき

「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで なかりし花の 咲ける見ること」 
最初の歌は、福井県が生んだ歌人「橘曙覧(たちばなのあけみ) 」の詠んだもの。

ありがたや物見遊山は御法度で 銭金持って死する日を待つ

与える心
与える人間になろう
小鳥はきれいな歌声を
花は美しい色や香を
みんなに与えてくれる
与えることを惜しむものはこころ狭く
与えるときはこころ広く
みんなで与える人間になろう

木曽路はすべて山の中である。夜明け前 島崎藤村

山吹を巴も出でて田植えかな 許六(木曾義仲)

先人を越すは易く後人に越されざるは難し
我事において後悔せず
なべて世の中に役に立つものは亡びず 私本太平記(吉川英治)

花かたらず
 花は黙って咲き、黙って散っていく
 そして再び枝に帰らない
 けれどもその一時一処に
 この世の全てを託している
 一輪の花の声であり
 一枝の花の真である
 永遠にほころびぬ生命のよろこびが
 悔いなくそこに輝いている
   (紫野 高桐主 別山)

人生訓
あせるな
おこるな
いばるな
くさるな
おこたるな

子供叱るな
来た道だ
年寄り笑うな
行く道だ

豆腐
信仰はお豆腐のようになることです
豆腐は煮られてもよし
焼かれてもよし、揚げられてもよし
生で冷や奴でご飯の菜によし
湯豆腐で一杯、酒のさかなによし
柔らかくて老人、病人のお気に入り
子供や若いものからも好かれる
男によし、女によし
貧乏人によし、金持ちによし
平民的であって気品もあり
上流へも好かれる
行儀良く切って吸物となり
精進料理によし
握りつぶして味噌汁の身となり
家庭料理に向く
四時、春夏秋冬いつでも使われ
安価であってご馳走の一つに数えられ
山間に都会に・・・
どこでも歓迎せられ
貴顕や外客の招宴にも迎えられ
簡単なる学生の自炊生活にも喜ばれる
女は特に豆腐のようでなければいかぬ
徹した人は豆腐の如く柔らかくて
しかも形を崩さぬ
味がないようで味があり
平凡にみえて非凡

石炭は有限のものだ。掘っていればやがて尽きる。だから石炭を節約するのでは
なく石炭のある間にその富で無限の技術に転換しなければならない。
渡辺祐策(1864-1934)沖ノ山炭坑(宇部興産の創始者)

バブル崩壊直前の兆候
・一般常識と照らし合わせても明らかに異常な価格
・投機の輪が一般にまで広がっていくこと
・投機対象の値動きが激しくなる

原油の製造原価 1バーレル=3ドル
  原油価格 50ドル 2007.1
       147ドル 2008.7.11
  1バーレル=159リットル


俗世間つもり違い十箇条
高いつもりで低いのは教養
低いつもりで高いのは気位
深いつもりで浅いのは知識
浅いつもりで深いのは欲
厚いつもりで薄いのは人情
薄いつもりで厚いのは面の皮
強いつもりで弱いのは根性
弱いつもりで強いのは我
多いつもりで少ないのが分別
少ないつもりで多いのが無駄

58781
心に残る言葉 / 言葉で通じる気持ち
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:10:43 pm »
なる程言葉は理に依ってたつものである。だから言葉で通じない理屈はないのだろう。しかし反面、言葉で通じる気持ちなど、何ひとつないのだ。
(塗仏の宴 京極夏彦)
手口を明かす技術を科学(サイエンス)、手口を明かさない技術を隠神学(オカルト)
(塗仏の宴 京極夏彦)

58782
心に残る言葉 / 上杉謙信公の名言
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:09:47 pm »
上杉謙信公の名言   
上杉家家訓十六ヶ条〝宝在心〝上杉謙信公が残した家訓
一、心に物なき時は心広く体泰なり
一、心に我儘なき時は愛敬失わず
一、心に欲なき時は義理を行う
一、心に私なき時は疑うことなし
一、心に驕りなき時は人を教う
一、心に誤りなき時は人を畏れず
一、心に邪見なき時は人を育つる
一、心に貪りなき時は人に諂うことなし
一、心に怒りなき時は言葉和らかなり
一、心に堪忍ある時は事を調う
一、心に曇りなき時は心静かなり
一、心に勇みある時は悔やむことなし
一、心賤しからざる時は願い好まず
一、心に孝行ある時は忠節厚し
一、心に自慢なき時は人の善を知り
一、心に迷いなき時は人を咎めず
 

上杉鷹山公の名言   
なせばなる 鷹山公が子息に教訓として詠み与えたもの
なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
  その心得は・・
 やろうと思えば何でもできます。 できないのはやろうと思わないからです。
 やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになるのです。

伝国の辞 鷹山公が家督を譲るに当り、藩主の心得として伝授したもの
一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれなく候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれなく候
一、国家人民のために立たる君にし君のために立たる国家人民にはこれなく候
  その心得は・・
一、国家は先祖から子孫に伝えるところの国家であって、自分で身勝手にしてはならないものです。
一、人民は国家に属している人民であって、自分で勝手にしてはならないものです。
一、国家と人民のために立てられている君主であって、君主のために立てられている国家や人民ではありません。

58783
心に残る言葉 / 「江戸しぐさ」
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:09:12 pm »
「江戸しぐさ」

江戸の町は、18世紀にはその人口140万人に達し、当時世界最大の都市となっていた。その人口密度は現在の東京よりも、なお高かった。江戸の市街地の大半は武家の住居により占められていたので、江戸の人口の大半を占める町民は限られた地域にひしめき合っていたことになる。町人地の人口密度は現在の豊島区の3倍にも達していたほどであった。そんな暮らしぶりではあったが、江戸の町民はこんな江戸の生活を結構楽しんでいたようなのだ。徳川の御世は260年続いたが、これは幕府の強権的な支配によって、維持されたというより、町民がこのお江戸が居心地よく、この環境を町民自ら求めたからにほかならない。

江戸っ子は三代続いて、はじめて江戸っ子とよく言われる。そもそも、江戸の町の成立の経過からして、土着の江戸っ子などはいないのであって、江戸の人々は元はといえば各地から集まった人たちなのだ。そこで、三代かけて磨き上げなければならない江戸っ子の気質こそが、「江戸しぐさ」と呼ばれるものなのである。江戸っ子は自分の見識を尊重した。相手を思いやる事を第一義とした。自分を磨き、そして相手を尊重すること、身分や血筋、門閥に捕らわれず、自由な発想が出来る人間を「江戸っ子」として認めたのである。ここには、江戸時代という封建制のなかにあっても、それに拘束されない、自由人たる江戸っ子の生き様が見えてくる。

「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」といって子供を教育した。三歳までに素直な心を、6歳になるとその振る舞いに節度をもたせ、9歳では人様の前でも恥ずかしくない言葉遣いを覚えさせ、12歳ではきちんとした文章が書けるようにさせ、15歳にもなると物の道理がわかるようにしなければならないというものであろう。この教えは現代にも通用する教育論である。

「お心肥やし」。江戸っ子は教養豊かでなければならないということをこう呼んだ。ここでいう教養とは読み書き算盤のほか、人格を磨く事が何よりも大切なのだという意味合いが強く込められている。

「打てば響く」。江戸っ子はすばやく対応することを身上とした。当意即妙の掛け合い、初対面で相手を見抜く眼力など、その切れ味が真骨頂とされた。

「三脱の教え」。初対面の人に年齢、職業、地位を聞かないルールがあった。これなどは身分制度を全く意識させない教えであり、相手を思いやる心と、人を肩書きだけでは判断しないという、何事にも捉われない意気込みがみてとれる。

「時泥棒」。江戸城の時計は一分の狂いもない正確なものであった。このため、幕府に仕えている武士ばかりではなく、商人たちも時間には厳しかった。現代でもまったく、同じことなのだが、都会人のマナーというべきであろう。

「はいはい」。物事を頼まれた時の返事は「はい」の一言でよい。一人前の大人に返事を繰り返すことは、目上の人に向かって念をおす行為と受けとられ、してはならない失礼とされていた。

「往来しぐさ」。往来でのマナーのことである。狭い往来をすれ違う時など、ちょっと会釈をし、「肩引き」をして、お互いがぶつからないようにするとか、雨のしずくが相手にかからないように「傘かしげ」をするとかいったような、ちょっとしたエチケットのことをいった。こんな素振りも粋にみえる。

「指きりげんまん、死んだらごめん」。人間の約束は必ず守るとされた。たとえ文章化されていない口約束でも絶対に守った。「死んだらごめん」とは命にかけて約束を守るということなのだ。

このように見てくると、江戸っ子が思い描いた「粋な江戸っ子」は歌舞伎の世界で立役として、存分な活躍をしていることがわかる。「暫」での鎌倉権五郎景政、「助六」の助六、「め組み」の辰五郎、などなどである。江戸でもてはやされた「勧進帳」や「仮名手本忠臣蔵」にも江戸の人々は喝采を送った。江戸の心が生きているお芝居なのであるからであろう。「江戸っ子」はじつに素敵な野郎だ。(越川禮子;「江戸しぐさ」、講談社より)

58784
心に残る言葉 / 因縁とは
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:08:40 pm »
因縁とは
大地に種を蒔き芽がでるように種子を因として土地、水、太陽の光等を縁として、植物が発芽する。これはすべて因縁のせいである。

58785
心に残る言葉 / 秘すれば花
« 投稿日:: 11月 13, 2012, 11:08:06 pm »
今の若者は流行を着ているのではなくて、流行に着られている。センスがよいということはすっきりしているということだ、ごてごてと飾られていてはセンスがよいとは言えない。女性が美しく優雅に見えるのは和服が一番、次にスカート、最悪がズボン、スラックスである。
  秘すれば花、秘さらざれば花にあらず「風姿花伝」世阿彌

ページ: 1 ... 3917 3918 [3919] 3920