やじうま瓦版
		サロン => 本に出会う => スレッド開設者: admin より 9月 14, 2017, 05:20:19 pm
		
			
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				書名:潮鳴り
 著者:葉室 麟
 発行所:祥伝社
 発行年月日:2013/11/10
 ページ:323頁
 定価:1,600 円+税
 
 人は何度でも立ち上がることができる。 折れた心も再び燃やすことができる。
 決して諦めることはないのだ。 一度落ちた花でもまた咲ける。豊後・羽根藩
 (うねはん)の伊吹櫂蔵(いぶきかいぞう)は俊英といわれて藩のお役目につ
 くが、融通が利かない唐変木で、役目をしくじりお役御免。その後弟に家督を
 譲り、伊吹櫂蔵は浜のぼろぼろの漁師小屋で、家から届けられるお金で細々と
 暮らしている。お金が出来ると酒、賭博ですぐに無くなってしまう。今や〈襤
 褸蔵〉(ぼろぞう)と呼ばれている。
 
 ある日弟が切腹。前の日に家屋敷を整理したといって3両のお金を持ってきた
 弟。それを無下に追い返し、その3両も酒と賭博で消えてしまっていた。弟の
 遺書を読んで借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。何故か藩から新田開発奉行
 並として出仕を促された櫂蔵は?再起をテーマの物語です。