やじうま瓦版
		サロン => 本に出会う => スレッド開設者: admin より 3月 01, 2013, 06:27:19 pm
		
			
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				書名:壺霊(上)
 著者:内田 康夫
 発行所:角川書店
 発行年月日:2008/12/25
 ページ:326頁
 定価:1600円+ 税
 
 書名:壺霊(下)
 著者:内田 康夫
 発行所:角川書店
 発行年月日:2008/12/25
 ページ:336頁
 定価:1600円+ 税
 
 ひさびさの内田康夫です。浅見光彦シリーズ。京都に10ヶ月取材をした。京都と
 その周辺を舞台にした作品。京都新聞に10ヶ月連載された作品。
 
 いつものように「旅と歴史」の取材で、高島屋にある人気レストラン街「ダイニ
 ングガーデン京回廊」の全16店を、1週間かけて食べ歩くという仕事の依頼か
 ら始まるのだが、それとともに警視庁刑事局長を務める兄からの内々の依頼があ
 り、老古美術店である正雲堂での事件を解決して欲しいとの依頼。そこには老店
 主とその息子の専務、その妻、20歳大学生の娘。その娘の母が婚姻の際に持参し
 た紫式部と呼ばれる800年の歴史を持つ青磁の壺も忽然と消えていた。その女
 性が最後に目撃されたのが、大骨董祭だった。
 
 浅見光彦は京の町屋に寝泊まりして、その母を捜す、京都の町をあちこちと、地
 元京都でも知らないような面白いところがいろいろ出て来る。またキーワードと
 して「亀岡のひと」が出て来る亀岡の旧家のモデルとして「へき亭」なども。
 京都新聞に掲載するにはなかなか大変だったのでは?相当取材をきっちりした作
 品だと思う。京都の有名な料理店、料理など微に入り記述してある。旅と料理と
 ミステリーを存分に味合うことができた。ふるさとの亀岡も良く書けていると思
 った。
 
 へき亭京都亀岡
 http://www.hekitei.net/
 届きました - へき亭おかみのひとりごと
 http://blog.goo.ne.jp/hekitei0889/e/ccf08baba66f9276bb4e4c841a02a491