やじうま瓦版
		サロン => 本に出会う => スレッド開設者: admin より 3月 01, 2013, 05:52:03 pm
		
			
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				書名:M8 エムエイト
 著者:高嶋 哲夫
 発行所:集英社
 発行年月日:2004/8/30
 ページ:396頁
 定価:1900 円+ 税
 
 「M8」ってマグニチュード8のこと。2005年12月に、東京に直下型の地震がや
 ってくる。政府は東海大地震の予知を重点的に政策を行っていたが、ポスドクの
 若き科学者瀬戸口が、コンピューターシミュレーションで、東京直下にM8級の地
 震が発生すると予告する。しかし大学の上司も誰も信じてくれない。瀬戸口は阪
 神大地震を高校生の時に経験した。両親と妹を亡くしている。
 
 二度とあの悲劇は繰り返したくないという思いで地震科学者に。同じおもいた高
 校時代の同級生、元地震学者遠山教授(阪神大地震の予知を発表しなかった(で
 きなかった)ためにあの大きな被害、自ら責任を感じて雲がくれしていた)など
 が、東京都知事を説得して事前に準備(警報まで出せず、訓練警報)していたと
 ころにM8級の地震が・・・
 
 テーマとしてはちょっと興味を感じたが、著者の勉強不足があまりにも目立つ、
 人物描写にしても甘い。センセーションなるな流行ばかりを追いかけた軽率な作
 品。そんな気がする。もう少し真面目に書けよ。と言いたい。作品の中に生きた
 人間がすこしも感じられないのは私だけでしょうか?