投稿者 スレッド: 焔  (参照数 393 回)

admin

  • Administrator
  • Hero Member
  • *****
  • 投稿: 58833
    • プロフィールを見る
« 投稿日:: 5月 17, 2017, 06:17:23 pm »
書名:焔
著者:堂場 瞬一
発行所:実業之日本社
発行年月日:2004/7/25
ページ:325頁
定価:1700円+税

著者の得意なスポーツ小説。
プロ九年目の今季、FA権を取得するスターズの看板選手・沢崎鉄人(東京ス
ターズ)。大リーグ入りを目指す沢崎は、チームメイトの四番打者・神宮寺と
首位打者争いを繰り広げる。大リーグ入りを優位にするには、沢崎にどうして
もタイトルを取らせて移籍交渉を有利に運びたいスポートエージェント・藍川
(沢崎と高校の同級生で同じ野球部員補欠にもなれなかった、帰国子女)は密
かに暗躍をはじめる。

無冠の強打者・沢崎とエージェント・藍川、ライバル神宮寺、大リーグ入りを
巡って思惑が乱れ飛ぶ、シーズン最終の2週間を描いた野球サスペンス。残り
10ゲームで東京スターズは1ゲーム差で福岡イーグルスと優勝争いの真っ最
中から最終戦に至るまでを描いている。タイトルを取るためには「あいつを、
潰したい」その思惑に、その裏に藍川の施策が、沢崎は神経質で線が細いのに
対して、神宮寺は豪快で細かいことは気にしない。でもホームラン王・打点王
・首位打者を何回か取っている。それに対して沢崎は総合成績では常に上。で
もタイトルがない。藍川はいろいろな策を考え実行するが、結果的には策士策
におぼれる。スポーツにそれ以外の要素加えてサスペンス風に描かれている、
著者の作風か?