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いつか白球は海へ
« 投稿日:: 5月 17, 2017, 06:16:42 pm »
書名:いつか白球は海へ
著者:堂場 瞬一
発行所:集英社
発行年月日:2004/4/10
ページ:236頁
定価:1700円+税

東北の港町・潮灘市にある社会人野球チーム「間島水産」かつては社会人野球
で全国優勝した名門チーム、でも今は全国大会にも出場も出来ない弱小チーム
に落ちぶれている。間島水産の社長が直接口説かれ、社長の熱心な勧誘と、全
国制覇を遂げた名門チームへの憧れが心を動かしてプロの誘いを断って入社し
た六大学野球で活躍した海藤敏。
海藤敏は甲子園に出場し、東京6大学では首位打者を獲得したスラッガーだ。
海藤は小学生だった12年前、父とともに後楽園球場のスタンドで間島水産の
劇的な全国制覇優勝シーンを目撃し、サヨナラアーチの4番打者にあこがれて
野球に打ち込むようになった。

入社の日に社長の急死を知らされる。最初の仕事が社長の葬式の手伝い。実弟
の新社長は野球部を年内で手放し、引き受け先を探すことを宣言する。
やがて潮灘セメントという会社が受け入れを申し出るが、出された条件は全国
大会出場だった。グラウンドは荒れ放題で練習には主砲もエースも顔を見せな
い。監督もまったくやる気なし。そんな中、海藤敏の孤軍奮闘の戦いが始まる。
チーム内で孤立し、衝突しながら全国大会出場へ向けて立て直しに奮闘する姿
を描いている。なかなか読み応えのある本です。