無症状の人が感染源になるというドイツ論文を再検証する
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=cuXc37FhlQw無症状の人が感染源になるという科学論文は、それほど多くはありません。こ
れを扱った数少ない論文の一つが、ドイツのグループが発表した論文です。中
国からドイツに来たビジネスマンが会議を終えて帰国後発症し、PCR検査陽性、
この会議を共にしたドイツ人2名も中国からの来客帰国後に発症PCR陽性、会議
に出席していないが会議に出席した人と発症前にコンタクトが会った人2名も
発症後PCR陽性という事実から、無症状者が感染源になるという結論に達した
ようです。しかしこのイベント前でのPCR検査は実施されておらず、同様の症
状を示した他の人々のPCR検査も実施されていません。また、PCR陽性者のウイ
ルス遺伝子の異同に関しても遺伝子配列での確認がされていません。従って、
遺伝子が類似しているだけの常在ウイルスが、他の気道感染症の結果PCR法で
検出されたのに過ぎないというのが、これまでの気道感染症の常識から判断さ
れることです。症状のない人から感染んするという事実を証明するデータにな
っていません。
しかしながら、この論文によって、症状のない人が感染源になるという認識
が広まり、健常者のマスク、ソーシャルディスタンス、接触者8割削減、自粛、
学校休校、接触者履歴記録などの大きな問題に発展しました。ウイルスを単離
して感染実験をすることなく、このウイルスが前代未聞の恐ろしい感染力を持
つという話にすり替わっていったわけです。このような話のすり替えには十分
な注意が必要です。
無症状者が感染源になるという話に科学的根拠なし
https://www.youtube.com/watch?v=pgu6sHUd1ZM無症状者が感染源になりうるという話が、今回の騒動の大きな原因です。この
話の根拠は、ドイツのグループが出した論文です。この論文は、5名の有症状
の患者がPCR陽性であり、この内の何人かはお互いに無症状期に接触したこと
から、無症状期に感染したと結論づけています。しかし、PCRは遺伝子の類似
性を見るだけであり、同一性を証明しているわけではありません。お互いに感
染が起こったとすれば、遺伝子は限りなく同一のはずであり、配列を決めて同
一性を確認する必要があります。しかもウイルス数の情報がなく、症状とPCR
陽性のウイルスとの因果関係も不明です。さらに前検査もないために、もとも
と各人が持っていたウイルスである可能性もあります。これまで各国からの報
告では、今回問題となっているウイルスは、咽頭スワッブサンプルに非常に少
なく、とても飛沫感染を起こせる量ではありません。このような事実から、無
症状者が感染源になるという話の科学的根拠はなく、ドイツの論文は解釈を間
違えていると考えられます。WHOがドイツの論文が間違いないものとして、世
界各国に指示を出した結果、マスク、三密をさける、自粛、新生活スタイルな
どにつながったのです。この根拠となる論文は解釈間違いであり、科学的根拠
にはなり得ないものです。すなわち、マスク、三密をさける、自粛、移動制限
などは、科学的根拠が存在しないいうことになります。
さらに今後予測されるワクチン強制接種の話なども、無症状者が感染源に
なりうるという話を根拠にしています。移動制限などを強化する必要があると
いう話も、無症状者が感染源になっているという誤解から出てきています。ク
ラスター発生に関しても、ウイルス量のチェックや遺伝子配列の決定による同
一性の確認が欠かせません。このような確認もしないでPCRの結果のみの不必
要な騒ぎは慎むべきでしょう。
このような科学的根拠のない話が今回の騒動の原因になっています。このよ
うな現実に関しての理解を広めていく必要があります。
ドイツでの無症候性の接触者からの2019-nCoV感染の感染| NEJM
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2001468Contact Tracing Assessment of COVID-19 Transmission Dynamics in Taiwan
and Risk at Different Exposure Periods Before and After Symptom Onset - PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32356867/