投稿者 スレッド: 山河在り  (参照数 194 回)

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山河在り
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 10:52:34 pm »
書名:山河在り(上)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:1999/11/15
ページ:418頁
定価:1900円+税

書名:山河在り(中)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:1999/12/15
ページ:408頁
定価:1900円+税

書名:山河在り(下)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:2000/1/15
ページ:424頁
定価:1900円+税

華僑貿易商の一族として上海に生まれ日本で育った温世航は25歳の時に関東大震
災に東京で遭う。未曾有の天災に、日本に留学していた温世航の仲間はそれぞれ
の道に進む。日中十五年戦争前夜を描く大河小説

孫文は中国全土統一を目指し、北伐を開始。中国国内でも孫文、国民党軍、関東
軍、共産党軍、張作霖などがそれぞれの思惑で妖しく動きまくる。温世航は自分
の一族の歴史をまとめるため、香港、上海を遍歴する。そして日中の動きの渦に
巻き込まれていく。日中関係が悪化する中を一人の華僑の青年が、仲間、日本軍
の要人、などと出会いながら、第三者的な視点で孫文の死、張作霖爆死事件、満
州事変、上海事件、を眺めながら、歴史的事件を糧に一人の青年として成長を遂
げていく物語。
登場人物と事件と思想的背景、本音と建て前が交差していて中々理解するのが難
しい日中十五年戦争の海を漂ってしまったという感じです。