投稿者 スレッド: 光秀の定理(レンマ)  (参照数 192 回)

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光秀の定理(レンマ)
« 投稿日:: 7月 10, 2014, 08:14:31 pm »
書名:光秀の定理(レンマ)
著者:垣根 涼介
発行所:角川書店
発行年月日:2013/9/25
ページ:409頁
定価:1600円+税

この本は昨年の12月初めに図書館に申し込んで置いた本です。ようやく順番が回ってきた。食い詰めた兵法者・新九郎、辻博打を生業とする謎の坊主・愚息、そして十兵衛(明智光秀)が京の街角で出会った。そんな3人が主人公。
明智光秀のことはいろいろ書かれているが、この本はちょっと違った視点で書かれている。特に愚息と新九郎は光秀が本能寺の変、山崎の合戦で亡くなっても生き残っている場面で光秀の行動を推測する形で描いている。

世は戦国時代、明智光秀はその当時の武将達に比べて少々頭が切れる。教養がある。公家とのパイプもある。上品すぎる。光秀がもう少し頭が悪く、教養がなかったなら歴史はどうなっていたか?主を失って諸国を放浪して、信長の家来になってからの出世は太閤秀吉よりもずっと早かった。世に出てきたのが33歳、49歳で亡くなるまで無から近畿の各諸国を支配する位置まで上りつめる。その石高250万石。出世頭の明智光秀は何故、大恩人信長を殺害したのか、戦国ミステリー最大の謎。著者の視点が面白い。