投稿者 スレッド: 覘き小平次  (参照数 295 回)

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覘き小平次
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 10:32:03 pm »
書名:覘き小平次
著者:京極 夏彦
発行所:中央公論社
発行年月日:2002/9/25
ページ:413頁
定価:1900円+税

久々の京極夏彦です。おぞましい世界、おどろおどろしい世界などが得意の作家
かな。
1803年(享和3年)に出版された山東京伝の読本『復讐奇談安積沼』です。この物
語は、幽霊しか演じることのできない役者が、自分を殺した男と、裏切った妻を
祟り殺すという怪奇談である。小平次は一日中押し入れたなに引きこもり、僅か
な隙間から世間を覗いている売れない役者。妻のお塚はそんな亭主に愛想を尽か
して毎日毎日悪態をついている。そんな時小平次の友人が怪談の幽霊役として奥
州の興業に誘いに来た。しかしその興業の裏にはある仕掛けが施されていた。そ
して奥州に向かうのであるが。