梅にメジロ - つみかさね
https://3yokohama.hatenablog.jp/entry/2024/02/10/133300早春の訪れを告げる花といえば、やはり梅の花でしょう。寒空に凛と咲き誇る
紅白の花は、見る者の心を明るく照らし、その梅の花と共に描かれることが多
いのが、小鳥のメジロでしょう。
「梅に鶯」という言葉もあるように、鶯もまた梅の花と縁深い鳥とされていま
す。しかし、実際に梅の花を訪れる鳥は、鶯よりもメジロの方が圧倒的に多い。
メジロは緑色の体に黄緑色の背、そして白い腹を持つ美しい小鳥です。その鮮
やかな色彩は、まだ色づき始めたばかりの梅の花によく映える。メジロは長い
舌を使って梅の蜜を吸い、その動作はまるで花と戯れているかのようです。
一方、鶯は茶褐色の地味な鳥です。梅の花を訪れることもあるが、メジロのよ
うに頻繁ではない。また、鶯は鳴き声が美しいことで知られているが、梅の花
の時期はまださえずりが少ない。
このように、実際に梅の花と共に見かけることが多いのはメジロの方です。メ
ジロの鮮やかな色彩と愛らしい姿は、梅の花の美しさをより一層引き立ててく
れます。
古来より、日本人は自然を愛し、様々な花や鳥を題材とした文学作品や絵画を
生み出してきました。梅とメジロもまた、そのような日本人の美意識を象徴す
る存在と言えるだろう。
梅の花の香りに誘われて、メジロは枝から枝へと飛び移る。その姿はまるで、
春の訪れを告げる小さな天使のようです。
梅とメジロの組み合わせは、春の訪れを告げる美しい風景です。そして、それ
は同時に、日本人の自然に対する深い愛情を表しているとも言えるだろう。
メジロの生態
メジロは全長約12cm、体重約10gの小鳥です。緑色の体に黄緑色の背、そして
白い腹を持つ。目の周りに白い輪があるのが特徴で、これが「メジロ」という
名前の由来となっている。
メジロは主に花の蜜を食べる。春は梅の花、夏はツツジやスイカズラ、秋はキ
ンモクセイなどの花を訪れます。また、昆虫や果実も食べます。
メジロは繁殖力が強い鳥で、1年に2~3回、4~5個の卵を産みます。オスとメ
スが協力して子育てをします。
メジロは日本全国に生息しており、身近な鳥として親しまれています。
梅とメジロに関する文学作品
梅とメジロは、古来より多くの文学作品に登場してきました。
例えば、平安時代の歌人・藤原定家は、次のような歌を残しています。
梅の花 かをるにほへば うぐいすの
鳴くもたのもし 春は来にけり
この歌では、梅の花の香りに誘われて鶯が鳴き、春の訪れを喜んでいる様子が
詠まれています。
また、江戸時代の俳人・小林一茶は、次のような俳句を詠んでいます。
鶯や 梅にさそわれて 来る春を
この俳句では、鶯が梅の花に誘われて春が来たことを喜んでいる様子が詠まれ
ています。
このように、梅とメジロは、春の訪れを象徴する存在として、多くの文学作品
に登場してきました。
まとめ
梅とメジロは、春の訪れを告げる美しい風景です。そして、それは同時に、日
本人の自然に対する深い愛情を表しているとも言えるでしょう。
メジロの愛らしい姿は、見る者の心を和ませてくれます。そして、梅の花の香
りと共に、春の喜びを感じさせてくれます。
これからも、梅とメジロは、日本人の心を癒してくれる存在であり続けるでし
ょう。