投稿者 スレッド: 落ちた花は西へ奔れ  (参照数 228 回)

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落ちた花は西へ奔れ
« 投稿日:: 9月 28, 2013, 07:19:50 pm »
書名:落ちた花は西へ奔れ
著者:岡田 秀文
発行所:光文社
発行年月日:2004/4/25
ページ:472頁
定価:1900円+税

「花のようなる秀頼様を、鬼のようなる真田が連れて、のきものいたり鹿児島へ」という童歌が当時歌われたとか。秀頼の生存説。慶長20年大坂夏の陣で大坂城が落城、その落城時のどさくさに紛れて豊臣秀頼が大坂城を脱出して薩摩へというストーリー展開。裏の裏の裏という感じで複線がいっぱい張ってあって読む方もすこしこんがらがえってくる。

島津義弘と徳川家康の火花を散らす権謀の闘い。父真田幸村に命を賭けて豊臣秀頼を守れと指示された真田大助、初陣の夏の陣より大坂城に戻る。家康の奸智と薩摩の意地に翻弄されながら薩摩を目指す・関ケ原の戦いで西軍についた島津義弘、たった千人で戦場の真ん中を逃げ戻った湛力、家康の肝を潰され豊臣家亡き後、一番気に掛かる薩摩の動きに、戦国乱世を生き抜いた家康の奥深い陰謀、次から次へと危機一髪の連続、手に汗握る活劇そんな感じの戦国長編小説です。中々読み応えのある長編です。