投稿者 スレッド: 狼の血  (参照数 361 回)

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狼の血
« 投稿日:: 1月 11, 2013, 06:31:06 pm »
書名:狼の血
著者:鳴海 章
発行所:光文社
発行年月日:2008/4/30
ページ:720頁
定価:914円+税

入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々とした日々。そんな甲介のところに突然、中学時代の同級生保坂が訪ねてくる。保坂は今はやくざと語る。拳銃と現金の入ったバックを甲介の部屋に残したまま出て行ってしまった。その後保坂は死体で発見される。たまりきった憤懣と怨念が、拳銃を手にしたとき一気に吹き出す。抑圧された人間の一気に高まる狂気を執拗に描いた作品です。
この作品では普通の人間でも簡単に山本甲介のような殺人鬼になってしまうように書いてあるがこれはやっぱり特別だと思う。長い長い割にはあまりおもしろくなかった。