投稿者 スレッド: 中国に立ち向かう覚悟 日本の未来を拓く地政学  (参照数 260 回)

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中国に立ち向かう覚悟 日本の未来を拓く地政学
« 投稿日:: 7月 01, 2013, 11:28:45 am »
書名:中国に立ち向かう覚悟 日本の未来を拓く地政学
著者:櫻井 よしこ
発行所:小学館
発行年月日:2012/12/3
ページ:252頁
定価:1500円+税

止まることを知らない中国「領土拡大」、覇権主義、アジア情勢が激変する中国の実態と歴史を踏まえて今後の対処法を提言しています。中国は尖閣諸島だけでなく、沖縄、台湾、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、インドと領土拡大の野望を持ち、虎視眈々と既成事実を積み上げてきています。こうした中国の脅威に対抗するためには、中国に厳しい交渉姿勢で挑むベトナムのやり方を学び、中国と領土を巡って争うインドと連携し、中国と権益争いを繰り広げるゲルロシアを牽制に活用することが重要だと。
これは第一次世界大戦後、ロシアの脅威から大東亜共栄圏、日清事変、満州建国、第二次世界大戦へと進んだ世界の動きと似たところがある。ロシアの脅威が、中国の脅威に変わっているが、中国の中華思想は今も健在、自分が正しいことは正しいと大国主義、事実、真実などどうでもいい勝てば官軍、アメリカのアジアからの後退で急に動き出した中国の覇権主義をいろいろな実態とともに解説している。

中国と対決、アメリカの配下になるか今岐路に立っている。そして勿論アメリカの配下になるべきと訴えている。アメリカ追従主義の主張。TPPへの参加、軍備増強、空母(原子力空母)、戦艦を持つ、自衛隊員の増強をと。前半の中国の実態把握などはある程度納得も出来るが、後半の対処方法については疑問符がつくと思う。