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乱世疾走
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 07:51:26 pm »
書名:乱世疾走
著者:海道 龍一朗
発行所:実業之日本社
発行年月日:2004/12/15
ページ:567頁
定価:1900円+税

時は群雄割拠の戦国時代。正親天皇の命を受け、公家の立入宗継と山科言継の二
人は、信長の動きを朝廷へ伝える諜報組織禁中御庭者の構想を練り、京で道場を
開く新陰流開祖上泉信綱に相談する。上泉信綱は南都の宝蔵院流槍術の開祖胤榮
と柳生宗厳、堺の会号衆の一人楠葉西安に図り5人の若者がを集める。集められた
5人は兵法家、商人、修験僧、香道師、女剣士。「禁中御庭者」として織田信長の
動向を探らんと天下統一を狙う信長を追って北へ、東へ走り回る。強烈な個性の
持ち主の5人が帝の目となり、耳となって乱れた世を探るうちに、段々と仲間とし
て一致しながら難局に対応していく痛快長編歴史小説。六角氏の放った甲賀者、
北畠氏の伊賀者、武田氏の透破(すっぱ)、上杉氏の軒猿(けんえん)、北条氏
の風魔、毛利氏の外聞(どざま)なども登場し、それぞれ互いに諜報活動を邪魔
したり、協力したりしながら天下はどこに向かうか?を探索する。戦国時代の裏
の動きを正史の狭間に「禁中御庭者」を配置している。なかなか面白い物語展開
です。