投稿者 スレッド: 安政見聞誌(けんもんし)  (参照数 219 回)

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安政見聞誌(けんもんし)
« 投稿日:: 6月 05, 2021, 05:36:02 pm »
安政見聞誌(けんもんし)
昨日NHKのBSで江戸時代の新しいメディアとして喜多川歌麿、歌川国芳、蔦屋
重三郎などを紹介していました。その中でちょっと気になった地震ルポタージ
ュの「安政見聞誌」を探してみました。ついでに「安愚楽鍋」も気になって見
つけました。

安政見聞誌. 上,中,下之巻 / 一勇斎国芳 [ほか]画
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/wo01/wo01_03754/index.html

江戸時代の地震ルポタージュ・安政見聞誌
安政二年(1855)一〇月二日の深夜10時ごろ突如、江戸にM6.9の直下型の地震
が襲いました。世にいわれる安政の大地震です。深川、本所、浅草、下谷など
を中心に死者は四千人から一万人以上とも言われてます。水戸藩の儒学者・藤
田東湖(とうこ)もこのとき圧死。また倒壊家屋は約一万戸と被害は大変大き
いものでした。

文明開化の世相を描いた『安愚楽鍋あぐらなべ』などの著者として知られる仮
名垣魯文(かながきろぶん)(1829―94)が著した安政江戸地震のルポルター
ジュ。
所々に挿絵が入っているのが特徴です。作者の二世一筆庵々英寿(ひでとし)
と仮名書魯文(かながきろぶん)は刊行の依頼を受けると三日間で原稿を仕上げ
たそうです。しかし無許可出版物であった為、出版後、幕府によって発禁とな
り、版元は処分を受けました。


安政見聞誌目次 - 古文書ネット
https://komonjyo.net/anseikenkenmonshi01.html

安愚楽鍋
安愚楽鍋(あぐらをかいて食べる安直な牛鍋)は仮名垣魯文(かながきろぶん
)(1829―94)の代表作。文明開化の東京は、なんといっても洋風でなければ
幅がきかない。そこで繁昌したのが牛肉を食わせる新商売だ。そこには、粋な
姐さんやたいこもち、西洋かぶれから田舎侍まで、ありとあらゆる人種が集ま
って勝手な気焔を上げるのだった。本書はそうした開化の風俗を、じつに巧み
にとらえた、開化期風俗文学の筆頭であろう。

安愚楽鍋 : 牛店雑談 一名・奴論建. 初編 - 国立国会図書館デジタルコレク
ション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/882303
安愚楽鍋 :牛店雑談 一名・奴論建. 3編 上,下 - 国立国会図書館デジタルコ
レクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/882305