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禁煙ファシズムと戦う
« 投稿日:: 11月 14, 2012, 12:22:18 pm »
書名:禁煙ファシズムと戦う
著者:小谷野敦(編者)斎藤貴男、栗原裕一郎(著)
発行所:KKベストセラーズ
発行日:2007/07/20
価格:850円+税

題名が示すとおり、健康増進法施行以降急速に進行しつつある「禁煙運動」を「ファシズム」として批判する本です。この本は禁煙運動をしている人、禁煙推進派は読まないので「言葉」だけが勝手に走り回るかな?

 この本で健康増進法の中身を改めて読み直してみた。高齢化の進展で国民の健康を政府が面倒見ないといけない。健康は国民の義務と位置づけている。じわじわと国民の知らないところで統制化の動きがすすでいる気配がある。個人情報保護法も、ゴミの分別収集も監視社会。密告者賞賛社会が静かにやってくる気配。

 これだけ平均寿命が長くなったのだから国が改めて、健康増進に力を入れなくても良いのでは、個人個人の健康は自分でが原則ではないかと思う。
 この本も禁煙運動に対する反論。ヒストリックな禁煙推進を進めるところがファシズム化していると指摘している。昔のナチスドイツが優秀な人種を選別する時、禁煙運動(方針)を進めている。一神教の先進国のヒステリックな行き方には不安を覚える。
 最近は迷惑としてちょっと眉をかしげていたことが権利になって、禁煙権なるものも出てきた。その内、嫌ブス権、嫌匂権、兼酒権等々好き嫌いについても権利が主張されてくるのでは?
 それが高じてくるとある権利ばかりに人々の関心が行き、今のように喫煙は悪、これほど社会に悪い物は他に居ない。これらの喫煙者、グループは世の中から抹殺しないとけない。(まがいのことが進行している)

 この先にあるかんがえ方にある一つの価値観に凝り固まって、それ以外は認めない思想に行き着く世の中に役に立たないものはそれは全て排除する。昔の肺病(結核)患者、らい病患者を排除したように弱者、老人、身体障害者を排除する。そんな警告を発している。

ただ、ちょっと一途(余りにも力を入れすぎている)過ぎるところが気に掛かるが。たばこ以外にも身体に悪いものはいっぱいあるが、最近ではたばこは悪いと一言で片づけられて、議論すら出来なくなっている。飲酒運転、痴漢行為、暴力を始め、酒の方がもっと人を殺している。でも禁酒運動は起こらない。ここに見えない作為が感じられる。

この本は分煙を進めている。それぞれが人に迷惑を掛けながらも生きていくのが社会。権利、権利と一途に叫ぶのではなくバランス感覚が必要です。たばこというひとつのものから社会が見えてくる感じて読みました。科学、データ、統計等を過剰に信用するとこんな禁煙運動もひとつしか見えなくなってしまう。(データ事前の感情論)これが怖いですね。

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ファシズムと化した禁煙運動の危機に気づけ
猖獗を極める昨今の禁煙運動の根源にあるのは特定の集団を差別したいという心理である。現在の先進社会では性別、人権などによって人を差別することは、たてまえ上といえ許されていない。そこで他人に害を与えるいう理由をもとに、喫煙者を「汚い」ものと認定し差別しようとしているのである。これはかつて肺結核者、ハンセン氏病患者が受けた差別と、ほぼ同質のものだ。
二言目には「喫煙者のマナーが悪い、国や自治体が規制してほしい」と言い出し、分煙さえ認めず、全面禁止する主張する禁煙運動家は、再び全体主義を招来する、恐るべき国家依存症にかかっているのだ。(本書 カバー)


健康増進法
http://www.ron.gr.jp/law/law/kenko_zo.htm
(目的)
第一条 この法律は、我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることにかんがみ、国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ることを目的とする。

(国民の責務)
第二条 国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない。

個人情報の保護
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/kojin/houritsu/index.html