投稿者 スレッド: 俳句の基本と応用  (参照数 231 回)

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俳句の基本と応用
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 05:40:21 pm »
書名:俳句の基本と応用
著者:大輪 靖宏
発行所:角川学芸出版
発行年月日:2007/1/24
ページ:263頁
定価:1500 円+ 税

俳句とはなにか?国文学者、俳人の著者がその発生や言葉の役割、日本人の心な
どの視点から詳細に検証している。俳句には何故季語があるの?昔から問われな
がらきっちりとした答えの出ていない問題。でも五七五、季語があるのが俳句と
考える。それ以上の疑問は抱かない。日本語には本意がある。

これを知らないと俳句は判らない。五七五という短い文字で共通の意識を持って
貰うためには本意と外れた使い方は判って貰えない。俳句は作るだけでなく選を
することも創作と高浜虚子は言っている。自分の作れる範囲は狭いけれど色々な
人の句はいろいろな視点があって新鮮だ。それを選することは非常に勉強になる
と言っている。俳句に王道はないけれどやっぱり本物をどれだけ詠んでいるか?
にかかる。本物に触れる大切さを説いている。
五七五で狭められた中にいかに大きく、広くすることが出来るかが俳句だと。五
七五の中に大世界を思い浮かべる。写実だけれど詩的な言葉、優雅な言葉、下品
にはなるな。俳句についてよく分かる本です。