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藩校早春賦
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 05:00:57 pm »
書名:藩校早春賦
著者:宮本昌孝
発行所:集英社
発行年月日:1999/7/30
ページ:382頁
定価:1900円+税

江戸時代の後期、東海の小藩に生まれた少年剣士たちが、活躍する。いろいろな
藩で藩校の建設が流行になってくる。この藩校建設にからんで賛成派、反対派に
別れて藩内のお家騒動に発展しそうになる。新吾、仙之助、太郎左の三人の剣士
の活躍によって建設反対派を排除して、藩校は建設された。ところがこの3人いず
れも藩校が何をするところか知らなかった。私塾ではなく、藩校は時間割があっ
て、それぞれ必須の科目、自由に受けるとか、受けないなんて自分では決められ
ないことを、「学びて時にこれを習う」剣術は得意であってもからきし学問はだ
めな太郎左は弟の千代丸に授業を受けることになる。春うらら、ほのぼのとした
江戸時代の少年達の日々が綴られている。忍たま乱太郎のような世界。今、忘れ
られている「正義」とか「意地」とか何気なく出て来る。こころが安らぐ本です